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  • Kaori Nakao

こども社長の成長

 Kids on the Peakの活動の一つ。こども商店のトライアルが始まっている。こちらの取り組みは、こどもたちに仕事とお金のことを伝える「仕事塾」である。

初めましての幼稚園年長児から小学6年生まで20名が一同に介して、仕事とお金のことを学んでいる。  まずはお金はどうして生まれたのか?物々交換の時代からの学び。そして、次は高学年に練習用のお金を作る構想を練ってもらった。小さい人も含めて、今、日本にあるお金の種類を全部出してもらい、それらの全ての種類を使って5万円分になるように考えてもらった。


 紙でお金を作り、それを元にこれからお金の動きを学ぶ。


 高学年の小学生を社長さんにして、社員のスカウト、入社、チームで仕事をすることなどを学んでいる。


 最初の仕事は、新聞バッグ作り。新聞バッグの袋部分を作って、検品して、納品すると、1個20円(紙の通過)で買い取ってもらえる。


 ここですでに、社長と社員のメンバー構成によって仕事の差が生まれて来た。社長は自分がスカウトした社員に折り紙が上手な社員がいて助かったり、社長自身がこの作業がとても苦手だったり、教えることが上手な社長がいたり。


 ある程度作業をした時に、パン屋さんが現れ、パンを1個50円で売るという。会社のお金を使って社員と相談して買っていいと伝えると、手元にあるお金と、人数と、パンの値段を鑑みて、パンを買いに来た。ひとり1個ずつ買ってあげる社長さん、はんぶんこにしてねと買ってあげる社長さん、俺は食べないからみんなで食べろと社員には1個ずつ買ってあげる社長さん。これもいろいろ。


 そして次の回には、出勤してくるとさっさとどの社員さんも袋を作り始めた。残金が10円になってしまった会社もあったので、元手を増やそうという気持ちが誰にもあった。


 ところが、その日は同じ時間から15分間パン屋さんの開店と新聞バッグ取手講習会が行われることになった。パンは相変わらず1個50円。新聞バッグ取手講習会は1名100円が必要。でも、取手付きになった新聞バッグは30円で買い取ってくれる。


 社長さんは会社の残金とパンを食べたいという社員の声と、その先を考えて頭を悩ます。


 結果、みんな会社のお金を増やすことを最優先したので、ちっともパンが売れなかった。

お金があっても、パンはみんなで分け合ったり、買わない!と決めた会社もあった。そんな中、やっぱり社員の声を大切にして残金が限りなく少なくなってもパンを1個ずつ買った社長さんもいた。


 さらに、取手講習会には社長自らがくる会社、行きたいと手を挙げた社員に行かせる会社、手を挙げた社員だけでは心配で社長もついて来て講習費を200円払う会社。忙しいから誰でもいいから行って来いと言った会社。こちらもいろいろ。


 一定の時間が過ぎ、今の会社のお金を発表。残金が乏しかったがパンを買わないという選択の結果、持ち金が2位になった会社。効率よく仕事を回し、パンも食べ、講習にも行き、さらに収入を増やし1位になった会社は、2位の会社の2倍もの持ち金に。パンは小分け、講習に行ったが成果が上がらず残金が始まった時よりも減ってしまった会社。

こちらもいろいろ。


 このいろいろを経験した社長さんたち。自分の社員さんたちの良いところ、得意なところなどをリサーチしてから社長会議をした。


 そして、どんな会社にしたいのか、またはどんなところを苦労しているのか、など社長の思いを話し合ってもらった。


 どんな話が出たのかを聞いてみた。「もうちょっとテキパキやって欲しいけれど、教える人が足りないからな〜」「とにかくみんなが楽しく仕事をして欲しい」「パンはもう絶対に買わない。お金をどんどん貯めたい」などなど。


 その中の教える人が足りないという社長さんに、他の会社と合併する方法もあるけれど、と話すと、他の社長さんも「あ、合併したいかも!」となった。しかし、「社員に相談してみないと、、、」と二の足を踏む社長も。素晴らしいじゃないか!!  そこで、合併は社長が決めて良い、しかし、社員にきちんと説明することという話をすると、社長たちはそれなら!とどこと合併したいかを話し合った。両思いになれたのは、女社長の2社。あとは振り振られた男社長たち。合併しなくてもいいし、しても良いし、どうする?と聞くと、結果、男社長たちでの合併案が生まれニッコリ握手。


 次回からは、ちょっと大きくなった2つの会社になっての活動。


 社長と共に社員たちも成長。幼稚園年長児もいるのに、パンを食べなくてもお金が貯まる方を優先することに100%同意していたり、社長さんが大好きで合併しても自分の社長さんがいるなら頑張るという社員も。


 今回のトライアルはあと3回で終わり。始まった頃とはきっと大違いの立派な社会人のようになっていそうな気がする。


 自分だけが頑張ればいいわけじゃない。社長は大変なのだ!! みんなすっかり社長の顔になって来た。本物の社長も頑張るぞ!!

 


 





 

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