- Kaori Nakao
ものすごい成長の勢い
2歳児。
そんなにひどいことをするつもりはなかったけど、ちょっとちょっかい出したら、思いの外 相手のことを傷つけてしまって、相手が大泣き!
こりゃ〜困った!
一生懸命相手が泣き止むように最善を尽そうとする子。
なだめたり、頭撫でたり、口塞ごうとしたり、、、、2歳児として出来る限りの手を尽くしても泣き止んでくれないと、、、、
こっちが泣きたくなる
と言うことでなぜかちょっかい出した子の方も加わり、両者で大泣き〜
よくある場面である。
しかし、そんな子もいれば、お口が達者な子は「自分でひっかいたんじゃなの?」などと言い、いやいや見てましたよ〜と言えば「寒いな〜寒いの好きじゃないんだよ〜どっか行こう〜」と話題を変える。 これには、泣いてしまった友だちを見て何か良い気持ちがしないと言う感情が芽生えている、もしくは、誰かを泣かせてしまったから大人から怒られるかも知れないと言う体験から来る思考が回っている。
生まれてたったの2年で、こんなにも頭の中でいろいろなことを考えることが出来て、頭がくるくる回る訳ですよ。
人間はすごい勢いで成長している。
1歳児。
給食で好きなものがお代わりしたい!これがいい!と指を指し、入れてもらったものの、あっという間に食べ尽くし、もう空っぽ。残るは、ちょっと苦手なおかずのみ。じっと考えた後、もう一度空っぽのお皿を両手で持って、天を仰ぐくらいに裏返り残った汁を飲み尽くす。苦手なおかずを食べさせられまいと、飲み尽くしたお皿をテーブルに置いた途端に、両手を合わせて(ごちそうさまでした)のサインを丁寧に。そして、スタコラサッサと椅子から下りる。
すごいじゃないか! 生まれてたったの1年と数ヶ月。
おなじみスキャモンの発達曲線では、最も早い成長が見られるのが「神経系」である。要するに脳神経系の発達もここを見るとわかる。 幾つになっても人は成長出来るとはいうものの、この曲線を見ると小さい人たちの物凄い勢いにはかなわない。 まさにスポンジが水を吸うごとくの勢いである。
それに比べて大人は長く生きている割に、同じ過ちを何度も繰り返したりするもんだ。
小さい人たちが、その時その時を一生懸命生きていることを目の当たりにすると、少しは見習わなくてはならないと思わせてくれる。 見習う人が次から次へとやってくる、そんなありがたい職場が大好きでシアワセな場所である。
